“ここでEUというものについて考えなくてはなりません。 日米の圧倒的な競争力に晒されていた頃に 欧州を一つの経済圏とすることでこれに対抗するというお題目で ECなんてものを始めたはずでした。 ですが実際には「日米の市場を攻略できないドイツが欧州を自分の市場にする」 という構図でどんどんと制度の改変が続けられていきました。 そして本来であれば欧州の他の国よりも強い産業競争力を持っているドイツは マルク高で苦しんでいるはずでした。 そこにユーロという統一通貨を利用することで 欧州の他の国と平等という名前の一方的なハンデを持って 欧州各国の市場を攻略して経済的に植民地化していきました。 独自の金融政策をとれないユーロでは元々の経済的な体力や競争力の無い国は さらに食い物にされるだけでした。 一方でEUは次々とドイツを利する悪質なルールを作っていきました。 自国の産業を保護するために税金を突っ込めなくなっていきます。 航空産業はこのおかげでたとえばベルギーのサベナ航空という会社は ベルギーのナショナルフラッグキャリアということで ベルギー政府の金をジャブジャブと食ってやっていましたが、 EU委員会は政府による自国航空会社の保護政策を認めないとしたため結局潰れました。 元々、国の大きさも違えば経済力の大きさも段違いなわけで、 そうした中でルフトハンザなどがこうした欧州の小国の航空会社を潰していく事になりました。 EU委員会が次々打ち出す政策は平等という美名で 競争力の強い脅威相手に対してノーガードで戦えというものでしかありませんでした。 結果、欧州の他国と比して競争力の強いドイツのフォルクスワーゲンが欧州を席巻しているわけです。 そして排ガス偽装のおかげでパリでは光化学スモッグが繰り返し発生する程に 大気汚染の原因となってたわけですけど。 ドイツはEUという制度を使って実質的に欧州の他国を三度目の植民地化をしたと。 そう見て良いのだろうと思います。 一つのルールしかない、しかも参加国のそれぞれの国の独自性は認めずに EU委員会がルールを一方的に変えていくのですから、 競争力の弱い産業しか持っていない国などひとたまりもありません。 ユーロではそれぞれの国が自国の経済を守ろうと独自の通貨政策を採ることが出来ず、 競争力の強い国の食い物にされ続けます。 そして難民なんてのも受け入れさせられていたりしています。 英国のEU離脱交渉が本格化すれば、 これを前例としてEUそのものから離脱しようとする国が出る事になるでしょう。 EUという制度にのっかって儲けてきた連中にとっては これを許すわけにはいかないでしょうし。 目先の端金で平気で筋や道理を曲げる落ちぶれ貴族がゴロゴロしている西欧においては、 せっかくEU委員会に入り込んで利権ウマウマしてるのに、 邪魔するなと言うのもあるかもしれません。 兎にも角にも、EUはEUというものを守ろうと平気で内政干渉しているわけです。 英国がEUの動きに神経を尖らせているのはむしろ当然の話でしょう。”
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